行き届いた演出に脱帽!キッザニア東京に行ってきた。
先日、娘六歳を連れて、初めてキッザニア東京に行ってきました。
「キッザニア」は、子供がいろんな職業を体験できるテーマパーク。本物の企業が協賛してるので、ユニフォームや道具も本格的。しかもお給料も稼げる。初めて行ったけど、これはオトナもやってみたいなぁー。
キッザニアの街の様子
到着しましたキッザニア東京。ららぽーと豊洲内にあります。
入り口が空港のカウンターになってる。まさに子供の国に入国するわけです。いい演出だなぁ。
入ったら正面がいきなりリクルートキャリアでビビる大人たち(お仕事紹介センターだった)
キッザニア東京には約90種類の仕事がある。見たことある企業ばかり。飲食業はモスバーガーにピザーラ、車ゾーンにはオートバックスや三菱自動車、J-WAVEでは子供がDJしてるし、テレビ東京では観覧を募集してる。
写真を見るとわかるんだけど、キッザニア内には小さい車がいっぱい走っている(電動)。消防車だったり、救急車だったり、クロネコヤマトだったり。それぞれの車には、各職業のコスチュームを着た子供たちが乗ってる。「火事でーす。消防車が通りまーす」とアナウンスしてる。
楽しい!楽しい!娘六歳、なにやる?なにやる?と聞いたら、
「ガソリンスタンド!」
……ファッション系とかもっと女子っぽいのあるのに…。でも、家族で車で出かけるときに気になっていたんだろうなぁ。子供が普段何に興味を持っているのか、こういう所でも現れますね。
というわけで、ガソリンスタンド。出光がやってます。オーライオーライ。
ユニフォームに着替える、といっても、服の上からすっぽりかぶるもの。最初にお姉さんから仕事をレクチャーされて、さっそくお仕事。
ちなみに車でやってくるのも子供。別のところに運転免許証試験場があって、合格するとレンタカーを借りて車ゾーンの中を運転できるのだ。
働いて「キッゾ」を貯める
3台くらい、給油したり窓を拭いたりして、お仕事終了。20分くらい。終わると「キッゾ」というこの街の通貨単位でお給料がもらえる。
このキッゾ、街でちゃんと使える。さっきのレンタカーを借りるのもキッゾが必要だし、他にもスポーツクラブがあったり、携帯電話を借りれたり、三越でお買い物ができたりする。キッザニア内に経済がある。
もちろん銀行もある。
銀行に行くと口座が作れて、カードと財布がもらえる。使い切れなかったキッゾは預金できる。あーまた来てもらうってことだなー、と親としては思うけど、上手いやり方だよなぁ。
ちなみに、日本のキッザニアだとほとんどの子供が貯金しちゃうんだけど、欧米のキッザニアだと給料入ったら即使っちゃう子が多いとのこと。国民性がでますな。
そうそう、キッザニア内にはATMもあるんだけど、ちゃんと子供サイズになってる。かわいい。
ちなみに暗証番号はテキトーに4つの番号を押せばいいことになっている。子供は絶対忘れちゃうので。
現実の街を「空気ごと」持ってきている
そんなこんなでガソリンスタンドを終えた娘六歳、その後クロネコヤマト → 獣医 → マジシャンとめぐる。なんだその華麗なる経歴。
それにしても、クロネコヤマトの事務所なんて、この本格さですよ。お店から集荷して配送までやる。
壁に無事故記録まで書いてある。6年間無事故!
集英社もあった。漫画のアシスタントのお仕事ができる。ジャンプやりぼんの漫画が教材。
中のホワイトボードにちゃんと締め切りが書いてあって笑ってしまった。増刊も出るんだね。頑張れ!
消防士になると、ちゃんと放水して火事を消すんですよ。この家、ちょくちょく燃える。
一方、大林組ではスカイツリーを建設中。
お仕事紹介センター(リクルートキャリア)に行くと、アルバイト情報がもらえたりする。チラシ配りとかある。短時間でできるけど、キッゾは少し安め。
とにかく演出が行き届いている。子供だまし、なんてことが全然ない。クロネコヤマトの無事故記録なんて、大人にしかわからないのにちゃんと書いてあるし。
たとえ子供が気づかないようなところだとしても、大人が働く現実の街を、その空気ごと持ってきているのだ。いちいち感心してしまう。
お別れの時間
キッザニアは一般のテーマパークにはない、2部入れ替え制。確かにずっとやってると人気の職場は待ち時間がえらいことになるもんね。
僕らは9時~15時の第1部に行ったんだけど、人気の森永お菓子工場(ハイチュウが作れる)は入国した途端に受付終了になってました。ものの数分。
各職場は、受付できる人数が決まっているので、ちゃんと予習しておいた方が絶対いい。公式にもヒントが書いてあるので、これから行く人は読んどきましょう。
→効率よく楽しむためのヒント|KidZania [キッザニア東京]
そうそう、終了の時間が近づいてくると、街のアチコチに写真が貼りだされる。
お仕事をしている様子をカメラマンが撮影して、印刷したものを次々貼りだしていくんです。自分が写っている写真が欲しかったら、棚から写真を取って自分でレジに持っていく仕組み。サッカー選手やファッションモデルをやると、雑誌の表紙みたいな写真を作ってくれたりする。さすがにちょっとお高い(1枚1000円~)。
さて、娘六歳はというと、お仕事に夢中になっているうちに、キッゾを使う時間が無くなってた。夏休みに遊ぶためにバイトに精を出したら夏休み終わったみたいになってた。
慌てて三越に行ってみるも…
買い物できるのは50キッゾから……!
1回の仕事でもらえるの8キッゾぐらいなのに!さすが百貨店!…かと思いきや、消しゴムでも100キッゾだったりするので、どうだ働くって大変だろう…って大人がドヤ顔できるシステムになっているのだった。
キッゾは持ち帰りも可能。娘六歳は銀行でもらったお財布ごとそのままお持ち帰り。今度は息子二歳がもう少し大きくなったらかなー。
っていかキッザニア楽しい!大人もこういうのやりたい!