黄色い帽子のおじさんは覚悟を決めているんじゃないか
土曜の朝にEテレで『おさるのジョージ』をやってるんですよ(公式:おさるのジョージ)
黄色い帽子をかぶったおじさんが、おさるのジョージと暮らしているんです。ジョージは好奇心が旺盛で、身の回りのものを何でも調べてみないと気がすまなくて、いろんな騒動を巻き起こしたりするんです。
部屋の時計を自分の都合のいい時間に動かしたり、家の中にカマクラを作って水びだしにしたり、配達を頼まれた新聞で船を折って全部川に流したりするんです。
なんやかんやあって丸く収まる場合もあるんですが、黄色い帽子のおじさんが「やれやれ、しょうがないな」と受け止めて終わるのも多いんです。部屋中ブルーベリーパイだらけにされたりしながら。
そんな様子を子供たちと見ながら、黄色い帽子のおじさんはなんて寛容なんだろう、と思うんですよ。
こちら、育児をしているとどうしても声を荒げてしまう場面があるんです。息子二歳が食事中に自分のスプーンをパパの顔にグリグリ押し付けてきたりして、コラ!となるわけです。でもケラケラ笑ってるわけです。
そう思うと、地下室の倉庫に閉じ込められてもニコニコしている黄色い帽子のおじさんはエラいなぁ。あぁはなれないなぁ。
「猿に留守番をさせた責任」
でもよく考えてみたんです。
普通、猿に留守番って、させないな。
黄色い帽子のおじさんはジョージに留守番をさせるし、買い物を頼んだりするし、かなり自由度の高い生活をさせてる。自由すぎる。
でも普通飼ってる猿にそんなことさせないわけです。自分の部屋に猿。無理無理。
黄色い帽子のおじさんって、ジョージのことを信頼しているし、ジョージがなにをやらかしても「猿に留守番をさせた自分」に責任を持っているのかもしれない。任せたからには、いかなる結果も受け止める覚悟があるんだろうなぁ。
育児についても「任せたからには」というのを大人は忘れがち。ダメなことはダメ、と、ちゃんと教えてあげなきゃいけないけど、自分の望む結果にならなくても、任せたからには受け止めないといけないのかな。
そのオモチャはそんな遊び方じゃないとか、口出してもしょうがない。まぁ、スプーンを顔に押し付けるのはやめて欲しいけど。
「自分がやったほうが早い」と部下に仕事を振らずに1人で忙しくしている管理職なんてのも、「部下に仕事を任せた自分」という責任を持てないのかもしれないですね。