「大変なのは当たり前」って言わないで
先日、息子二歳の保育参観に行ってきました。
参観、といっても正面から見にいくと「ママ~(もしくはパパ~)」と寄ってきてしまう子供がいるので、数日前から窓に穴のあいた色画用紙を貼っておいて、当時は外からこっそり穴をのぞくという、隠密行動での参観。
ちょうど給食の時間。息子二歳、家では食べない野菜をパクパク食べてました。あいつめ。
その後、保育士さんと保護者との懇談会。
ここ1年の総括を保育士さんからいただいて、保護者のみなさんからは園での様子を聞いたりと、ざっくばらんにお話し。そのうち話題は「育児の悩み」に。
うちは二人目の子供ですが、初めてのお子さんになる新米ママもいるわけです。自我が芽生え始め「魔の二歳児」と呼ばれるお年頃、やっぱり不安も多いみたいです。「うちの子はワガママで言うことを聞かなくて…」と悩みを相談する新米ママさん。
それに対し先輩ママさんは「それならまだ大丈夫!」「いつかは終わるから!」と経験からアドバイスをしてくれる。「そうですかね…」と新米ママさん。
やりとりを見てて、ちょっと気になって、僕から言ったことがありまして。
それは「みんな大変なんだからガマンしよう、って思わないでほしい」ということ。
弱音を跳ね返される感じ
僕も一人目の時に育児休暇を取って、家事全般&育児サポートで目が回るくらい大変だったんです。
そんな時、妹(先輩ママ)から電話で「そんなの当たり前でしょ~」と言われたことがあって。もうなんかグッタリしたことがあるんですよね。当たり前なのか…って。
育児って、新生児から1歳2歳と成長するにつれていろんな大変さがある。子供によって個人差もある。
育児に疲れて「大変なんです…」とこぼしたとき、その”大変”を経験した人は身近に多くいるので(それこそ親とか)「そりゃ大変なのよー。うちの場合は~」とか「これからもっと大変よ〜」とか返されることが多い。
「大変なのは当たり前」「もっと大変なことがある」と返されると、弱音を跳ね返された感じがするんですよね。
この大変さは当たり前なのだ、と。その当たり前に耐えれられない自分が悪いのだ、と。
先輩には「共感」して欲しい
でもねー、今思うのは、大変なのは、大変なんですよ。
当たり前じゃなくて。その人が大変なら、大変なんですよ。
仕事なんかでも「忙しいんですよ…」とこぼす若手に「それくらい大丈夫!オレなんて~」と返しても何にも生まれないんですよね。「お前に比べてがんばってるオレすごい」自慢になっちゃう。
だから、その”大変”を経験したことがある先輩には、まず「大変だよね」と共感してほしい。
大変な時に「大変なんです」とこぼせる相手がいることが、どんなに心強いか。
跳ね返さずに、受け止めてくれる人がいることがどんなに安心するか。
育児に限らず、いろんな場面で必要な心構えだと思うので、自分でも忘れないようにしたいです。